くりみがおか ゆうのブログ

女装子としての自分を表現する

初めての

カラオケに 女の気持ち メイクする


新宿2丁目でのカラオケのオフ会に参加した。
今回のオフ会は、わたしにとっては「初物ずくし」だった。


そのオフ会に初参戦。
明るいうちから女装して自宅を出て外出するのも初めてなら、その時間帯に交通機関を利用するのも初。
そして、女装してカラオケを歌うのも初めて。


うちを出る時からドキドキ。
何しろ、夕暮れ時になったとはいえ、まだまだ活動的な時間帯で、しかもバス停までとはいえご近所を歩くのは、玄関を踏み出す=清水の舞台から飛び降りる、なのだ。


こっそり出て、出来るだけ足元を見て背を丸めて足早に四つ角を曲がり、ようやく背筋を伸ばして歩きバス停へ。


バスが来るまで7分もあるのかよ。(^_^ゞ
長く感じた。


バスに乗ってすぐに窓の方にもたれる。


駅に着くと足早にエスカレーターに乗り、改札を抜けて、再びエスカレーターでホームに到着。


それにしても、良い意味でも悪い意味でも、街行く人達の他者への関心のなさに、驚きと同時に、その無関心さに救われる。
しかも今はコロナでマスクをしていると、わたしが「女」か「男」なのかが分かりにくい。
これってコロナの良い所?


途中で目を開けると目の前に座っていた女子中学生らしき子と目が合った。
その子の顔には「?」が浮かんでいたけど、もはやそれも気にしなくなっていた。
ただ、わたしのどこが変なの?という気持ちはあるけど。


わたしにとっては、これが今日の「わたし」なのよ。
ただそれだけ。


池袋で地下鉄に乗り換える。
新宿三丁目の駅に着いた頃には、すっかり落ち着いていた。


2丁目に入ると、何故か「ホームに帰ってきた」という気持ちになった。
B面で何度も来た街だけど、こんな気持ちになったのは、女装している自分が初めてだった。
むしろ、普段暮らしているご近所の方がアウェイに感じるくらいだ。


なんとも不思議な感覚。


オフ会の会場になっているお店に着いて、あれ?となった。


開いていない。


改めてスマホで確認すると、なんと2時間も間違えちゃった。ぴえん。(^_^ゞ


どこかへ行く宛もなく、とりあえず公園で佇んだ。


どうにかオープンの時間になりお店に向かった。


ドアの前で一呼吸入れてドアを開けた。


主催の女装子さんに挨拶をして会費を払いソファに腰掛ける。
初めてのお店と初めて参加するオフ会で緊張するかと思ったけど、先に座っていたチャイナ服の娘と挨拶を交わし早速Twitterのアカウント交換をすると、その甲斐あって打ち解ける事が出来た。


乾杯をして、カラオケが始まった。
今回はアニソン縛り。


主催が選曲した「死ね死ね団のテーマ」には面を食らった。
けど、楽しいから良いよね。


わたしも大好きな曲を歌って楽しんだ。


初めて女装して歌ったけど、いつもより「女子感」を自分のなかに感じて、いつもより歌いやすく感じた。
なんか不思議。


その後、コスプレ女装子さんが参戦したり、パワフルボイスなお兄さんが盛り上げたり、今までとは違う感覚の最高にハッピーなカラオケオフ会もお開きの時間になり、締めは「世界が終わるまでは」でみんなで盛り上がり、終始楽しく盛り上がったオフ会が終わった。


初めての昼間の外出と女装してのカラオケのきっかけ、そして素敵な出会いのきっかけを作ってくれたオフ会に感謝です。


めっちゃぱおんな夜になって、その余韻に浸りながら帰りの電車に揺られた。